他人に悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動への不安により強い苦痛を感じたり、身体症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたすことを、社会不安障害といいます。

症状


苦手なこと

権威ある人と面談する
人前での行為や会話
知らない人との会話
会議で意見を言う
試験を受ける
人前でお腹がなる
人前でおならが出る
自宅外でトイレへ行かなければならない

具体的な症状

顔が赤くほてる
脈が速くなり、息苦しくなる
汗をかく
手足、全身、声の震え
口が渇く
トイレが近くなる


薬物治療

長所:予期不安や広場恐怖にも有効、副作用が少なく安全性が高く、長く続けていても依存性を生じない
短所:即効性がない。

(抗不安薬)BZD

長所:安全性が高く、即効性である
短所:長く続けていると依存性を生じやすい。

β遮断薬

高血圧症等に用いられる薬ですが、効果があまりみられないとされています。

認知療法

不安な気持ちが起こるメカニズムを勉強し、自らに不安感を引き起こしてしまう誤った認知パターンを修正できるようにする。

行動療法

不安が生まれる状況にあえて飛び込んで、刺激に身を曝す「曝露療法」を行います


治療可能だということをよく理解して、周囲の人々にも正しい理解を持ってもらうことが重要です。
薬物治療により効果が出始めても、服用をやめることは症状の再発を招く危険性があります。