うつ
うつとは
抑うつ気分、抑うつ状態、うつ病
「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などの症状を抑うつ気分といいます。
うつ状態が重症である時、うつ病と呼んでいます。
症状チェックシート
うつ病の分類
身体因性:脳の病気、体の病気、薬剤などがうつ状態の原因となっている場合をいいます。
内因性:典型的なうつ病であり抗うつ薬がよく効きます。
心因性:性格や環境が強く関係している場合です。
発症の要因
典型的なのは、内因性うつ病です。
ストレスなどが引き金になる場合もありますが、何もないまま起こる場合もあります。脳の中でセロトニンやノルアドレナリンなどの物質の働きが悪くなっていると推測されています。
うつの症状
自分で感じる症状
憂うつ、気分が重い、悲しい、不安、イライラ、集中力がない、好きなこともやりたくない、自分を責める、物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない
周囲から見て分かる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える
体に出る症状
食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、動機、胃の不快感、下痢、便秘、めまい
治療法
通常のうつ治療の考え方
・身体疾患や薬剤がうつ状態の原因であったり、影響を与えていたりしないか検討します。
・身体疾患や薬剤が関係しておらず、基準を満たす場合は、薬物療法を考えます。
・ストレスが大きい場合は調整可能かどうかを検討し対応します。
薬物療法
抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入剤を必要に応じて利用します。
その他の治療法
認知行動療法 、対人関係療法 (十分な時間が確保できませんので現在当院では行っておりません)があります。
また、職場復帰を目的としたリワークが注目されています。
患者さんへのアドバイス
うつといっても、どのタイプかによって大きく異なってきます。
何より大事なのは、信頼できる主治医と協力してきちんと治療することです。
どんなタイプであっても、時間がかかっても気分がよい方向に向かう日は必ずありますから、絶対に自殺は考えないでください。