パニック障害
症状
パニック発作
「パニック発作」は、急な不安の発作です。突然の心臓のドキドキ、息苦しさ、めまいなどの身体症状を伴った強い不安が現れるものです
予期不安
「また発作が起こるのではないか」という心配、これを「予期不安」といいます。
広場恐怖
症状が起きた時、そこから逃れられない、助けが得られないような場所や状況を恐れ避ける症状をいいます。
治療法
パニック障害の治療は、薬物療法と精神療法に分けられます。
薬物治療
SSRI
長所:発作を確実に抑制し、予期不安や広場恐怖にも有効、副作用が少なく安全性が高く、依存性を生じない
短所:即効性がない。
抗不安薬
長所:症状全般に有効で、副作用も少なく安全性が高く、即効性である
短所:長く続けていると依存性を生じやすい。
患者さんへのアドバイス
疾患を理解する
パニック障害は治療可能な病気だと理解し、周囲の人にも理解を持ってもらうことが大切です。
不安をマネジメントする方法を身につける
不安マネジメントは自分でも可能です。リラクゼーション法、ヨガや自律訓練、音楽やアロマを用いる方法などがあります。
タバコ、アルコール、コーヒー
タバコやアルコールは一時的に不安を軽減する効果がありますが、長く続けていると効かなくなったりや依存を起こしやすくなるので良くありません。コーヒーは不安を強くさせることがあります。